2026年5月27日、第75回目となるSISIB勉強会が開催されました。今回の講師は、行政書士法人メイガス国際法務事務所の行政書士、大澤健人先生です。テーマは「防衛装備品の許認可」。弊所の隣にある公益財団法人水交会の1室をお借りして開催することができました。
外為法を頂点とする「4つの法階層」の全体像
日本の安全保障貿易管理は、モノの輸出を規制する「輸出貿易管理令(輸出令)」と、技術やソフトウェアの提供を規制する「外国為替令(外為令)」という2つの政令があり、さらにその下で、対象となる貨物や技術の具体的な機能・仕様(スペック)を定義する「貨物等省令」などの省令が実務的な線引きを担っています。最下層にある各種「通達」は、実際の申請手続きや解釈などの運用ルールを定めており、実務者はこれら4つの階層を正しく行き来しながら、法令を遵守(コンプライアンス)していく必要があります。
「リスト規制」と「キャッチオール規制」
核となるのが「リスト規制」と「キャッチオール規制」という2大防衛線です。「貨物等省令」は、武器や大量破壊兵器等に転用されるおそれが特に高い品目を指定した「リスト規制(輸出令・外為令の1〜15項)」の具体的な該当・非該当を判定するためのものです。一方で、「キャッチオール規制通達」は、リスト規制の対象外(16項)となる一般的な貨物や技術であっても、大量破壊兵器や通常兵器の開発等に用いられるおそれ(用途や顧客の懸念)がある場合に経済産業大臣の許可を求める「補完的輸出規制」の運用を支えています。
懇親会の御礼
お忙しい中、SISIBにご参加いただいた皆様、初めて参加してくれた先生方、講師を引き受けてくださいました大澤先生、誠にありがとうございました。公益財団法人水交会の1室をお借りして、懇親会も立食形式で皆様と交流ができ大変楽しい回となりました。次回のSISIBも外部の部屋を借りて講師の方が縁のあるお店で懇親会になる予定ですので、ご興味ある方はぜひご参加ください。