2026.04.22第74回勉強会報告『複数士業が知っておきたい税金の話』

 2026年4月22日、第74回目となるSISIB勉強会が開催されました。今回の講師は、朝貝公認会計士事務所の公認会計士・税理士、朝貝義幸先生です。テーマは「複数士業が知っておきたい税金の話」。
我々士業が実務で直面しやすい「税務の落とし穴」について、相続から法人、さらには著作権や在留資格まで、多岐にわたる分野を横断的に解説していただきました。

遺産分割協議がまとまらない時のリスク

 相続の実務において、弁護士や司法書士の先生方が直面するのが「遺産分割がまとまらない」ケースです。ここで重要になるのが「未分割」状態での申告です。「配偶者の税額軽減」や「小規模宅地等の特例」は分割が前提のため、未分割だと一旦高い税金を払うことになります。また、申告期限(10ヶ月)までに分割できない場合、「申告期限後3年以内の分割見込書」の提出が必須です。これを忘れると、後に分割が成立しても特例が受けられないという「悲劇」が起きます。

    役員退職金の「5年ルール」

     社労士や行政書士の先生とも関わりが深い「役員報酬・退職金」についても、見落としがちなポイントが挙げられました。特に印象的だったのは、役員退職金の「1/2課税」についてです。勤続年数が5年以下の役員等の場合、この有利な「1/2課税」が適用されません。わずか1日の差で大違い: 資料の例では、5年ジャストと、5年と1日(切り上げで6年)では、手取り額に約130万円もの差が出ていました。

    懇親会の御礼

     私自身は都合が合わず不参加でしたが、懇親会にご参加いただいた先生方ありがとうございました。勉強会では「知らなかった」では済まされない税務のリスクを、各士業がアンテナを張って共有し合うSISIB勉強会が目指す「多士業連携」の意義を、改めて深く実感した1日でした。講師の朝貝先生、貴重なご講義をありがとうございました!