商標戦略がもたらすビジネスの飛躍
2026年6月24日、第76回目となるSISIB勉強会が開催されました。今回の講師は、マークストーン弁理士法人の
中村祥二先生です。テーマは「店舗名の変更と商標登録」ということで、商標戦略と店舗名変更をテーマにした非常に興味深いセミナーを拝聴しました。今回の内容は、将来的な多店舗展開や事業拡張を見据えたビジネスにおいて、なぜ「商標権の確保」と「迅速な経営判断」が不可欠なのかをリアルな実例から学ぶというものです。ある人気飲食店が直面した実際の商標トラブルと、それを逆手に取ってさらなる飛躍へと繋げた劇的なブランディングのプロセスは、すべてのビジネスオーナーにとって深く考えさせられる有意義なものでした。
店名変更によるブランド価値の向上
事例では、ある地域で愛されていた飲食店が、事業拡大や他店舗の監修計画をきっかけに自店の名前で商標登録を試みたエピソードが紹介されました。しかし調査の結果、すでに類似する先行商標が別企業によって登録されており、そのまま使用を続けると商標権侵害のリスクや事業拡大の足かせになることが判明します。権利者との合意模索が難航する中、オーナーシェフは現在の店名に固執せず、早い段階での「店舗名変更」を決断されました。シェフのルーツにちなんだ新たな造語で速やかに商標権を取得した結果、多店舗展開への安全性を確保できただけでなく、WEB検索における見つけやすさなどブランド価値の向上にも成功したそうです。現状のリスクを先見し、どの時点で別の方向に進むかを事前に決めて素早く実行に移すことこそが、ビジネスを安全に成長させる成功要因だと強く実感しました。
懇親会の御礼
お忙しい中、SISIBにご参加いただいた皆様、初めて参加してくれた先生方、講師を引き受けてくださいました中村先生、誠にありがとうございました。セミナー後の懇親会では、実例の店舗様を貸し切りさせて頂き、素敵なパエリア料理を堪能しました。次回のSISIBもご参加のほどよろしくお願いいたします!