2023.06.28勉強会報告『政策法務 -規制を取り扱う弁護士の業務-』

今回の勉強会はL&P司法書士法人 東京事務所にて開催いたしました。場所を提供下さった山本先生ありがとうございました!そして、今回は弁護士の國峯先生に講師をお願いしました。テーマは『政策法務 -規制を取り扱う弁護士の業務-』ということで規制と向き合う士業の実務をお話頂きました。中々聞くことのできない貴重な講義でした。

規制対応の最適化

新規事業の立ち上げに現行の規制が制約になっている場合や、法務部や法律事務所から保守的な意見が挙がった場合などに、対象の規制の洗い出しから違法性の評価、その上での対応(ビジネスモデル設計など)をすることで最適化を図るところからスタートするようです。

対象規制のグレーゾーンに対して、明らかに不可でないか、法律の趣旨に反していないか、万が一指摘された場合の損失がどの程度見込まれるかをシュミレーションすることで新規事業の実現性を高めるという大変前向きな姿勢で取り組んでいることを知りました。

政策提言・ロビイング

法律・省令改正の流れに即して、多角的に準備をする必要があり、その中でも公益性があるか否かが特に重要であるとのことです。企業ですから利益を求めるのは当然としても、新しい事業を始める以上は社会に与える影響を考慮しなければならず、且つ外部に対してそれを認めてもらう必要があります。

新しいものは拒まれるというのが世の摂理ではありますが、こういった活動のおかげで新しい事業が出来ているのだなと少し裏側を知れた気持ちです。

まとめ

新規事業に立ちはだかる法律の壁に対して、分析から提案、交渉、その材料まで企業と一緒に推し進めるという大変ロングスパンな仕事のお話を伺うことが出来ました。どうしても法律が絡むと保守的な判断が増えるかと思いますが、グレーな部分に手を差し伸べるという大変刺激のあるお話を聞けたのではないかと思います。

懇親会の御礼

懇親会では山本先生にオススメしていただいた店舗を予約させていただきました。場所だけでなく、懇親会の店舗のオススメまでありがとうございました。講師していただいた國峯先生、参加していただいた先生方ありがとうございました。今後も何卒宜しくお願い致します。次回は、『士業のAI検討会』ということでここ最近話題のAIについて、その活用方法などを検討する場になるかと思います。是非、ご参加ください。