今回の勉強会は三村雄一税理士事務所にて開催いたしました。今回は何かと話題のChatGPTを中心としたAIが現状士業にどういった影響を及ぼしているのかどうか等を語り合いました。士業によって影響度合いの違いがあり、今後士業に限らずどういった活用をしていくのかを考えていく必要がありそうです。
ChatGPTについて
ChatGPTはOpenAIによって開発された自然言語処理モデルであり、人間のような対話を模倣することを目的としています。人間と会話しているような感覚になれるのも、この自然言語処理によるものです。実際に私もChatGPTを使ってレジュメの作成からVBAコードの作成までを会話しながら行ってみましたが、指示の仕方を工夫すればたたき台として十分なものを生成してくれると思いました。
各士業のAIの活用
・弁護士
AI法律業界で広く利用されています。契約書の自動レビューを行うAIは、大量の文書を迅速に確認し、潜在的な問題を指摘することができます。また、過去の裁判結果を分析して、訴訟の成功確率を予測するAIも開発されています。契約書のチェックではケアレスミスが発生しやすいためか大企業などでも使われているようです。
・会計士、税理士
AIは会計士にとってのパートナーとなり得ます。AIは請求書の処理、資金管理、税務申告の自動化など、繰り返しの作業を効率化します。また、AIは会計データを解析し、未来の財務状況を予測し、リスクを評価することも可能です。
・社会保険労務士
社会保険労務士はAIを用いて、雇用法や税法に関する質問に自動で答えるチャットボットを導入することができます。これにより、社会保険労務士はクライアントに対するサービスの提供を効率化できます。また、AIは労働者のデータを解析し、従業員の離職リスクを予測するのにも役立ちます。
・弁理士
弁理士は特許出願のプロセスを効率化するためにAIを活用します。AIは特許データベースを高速に検索し、特許の新規性や進歩性を評価します。また、AIは競合他社の特許活動を監視し、戦略的な意思決定を支援します。
・司法書士
司法書士はAIを用いて、不動産登記や債務整理のプロセスを自動化することができます。これにより、高度な専門性を必要とする業務に集中することができます。
・行政書士
行政書士はAIを利用して、許認可の申請書作成を自動化したり、法令遵守に関する情報を把握したりすることができます。
まとめ
士業の中でもデータベースが公開されている類ではAIを活用したサービスが猛威を振るっているようです。基本的には効率化とチェックに使われているので、業務へのアシスタントとして大変優秀な存在になっているのが現状と言えるでしょう。業務の効率化だけで見れば、VBAコードの生成がチャットで行えるという点が便利だなと思います。個人情報や機密情報の取扱いに注意した上で活用していきたいところです。
懇親会の御礼
今回は座談会のような形での勉強会でしたがご参加いただきありがとうございました。懇親会はラム肉を取り扱っているお店で行いましたが、赤ワインと合っていて大変美味しかったです。次回は弁護士の安田先生に講師をしていただく予定です。開催場所も事務所を使わせていただけるようなので楽しみにしております。次回のご参加も何卒宜しくお願い致します。